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桐島 陽; 木村 貴海; 杤山 修*; 吉田 善行
Radiochimica Acta, 92(12), p.889 - 896, 2005/01
被引用回数:24 パーセンタイル:81(Chemistry, Inorganic & Nuclear)放射性廃棄物の処分が計画されている地下環境では、地下水の温度が80C程度になることがある。このため地中でのアクチノイド元素の移行挙動評価には、このような高温,高圧環境での錯生成の評価が必要となる。しかし、実験の難しさからこのような条件での研究報告は非常に少ない。そこで本研究では錯生成や加水分解の挙動解明や熱力学モデルの検証などを目的とし、20-150C, 0.1-40MPaの条件でU(VI)のリン酸錯体及びフッ化物錯体の反応挙動を時間分解レーザー誘起蛍光分光法を用いて検討した。実験結果から各錯体種の蛍光寿命の温度依存性を整理し、高温・高圧状態においても常温・常圧状態の場合と同様に、蛍光スペクトルや蛍光寿命によるスペシエーションが可能であることを明らかにした。
田中 忠夫; 坂本 義昭; 向井 雅之; 前田 敏克; 中山 真一
Radiochimica Acta, 92(9-11), p.725 - 729, 2004/12
被引用回数:1 パーセンタイル:9.98(Chemistry, Inorganic & Nuclear)国際腐植物質学会から提供されているNordicフミン酸及びフルボ酸を030mg/l共存させた条件下で、粉砕した花崗岩及び凝灰岩を充てんしたカラム中におけるNiの移行実験を実施した。いずれのケースでもカラムを透過するNiの量は、腐植物質濃度が高くなるに従って増加した。カラムを透過するNiの割合は注入液中で腐植物質錯体を形成しているNiの割合に対応しており、カラムに注入した腐植物質錯体がそのまま流出したことを示唆する結果を得た。カラムを透過するNiの移行は、水溶液中におけるNiと腐植物質の錯形成と解離の速度を考慮した移行モデルを適用することによって説明できた。
山口 徹治; 中山 真一; 吉田 崇宏
Radiochimica Acta, 92(9-11), p.677 - 682, 2004/12
被引用回数:6 パーセンタイル:40.63(Chemistry, Inorganic & Nuclear)アクチニド元素等がおもに陰イオン種(Th(CO), Am(CO), Np(CO)(OH), UO(OH), NpO(OH), Sn(OH)及びPb(OH))として溶存する条件で、負に帯電した鉱物表面への吸着を調べた。これらの元素が溶存していることを溶液調整2日後に確認した後、鉱物(-アルミナ又はシリカ,AEROSIL製,比表面積:10mkg)を添加した。2日間以上吸着させた後、分画分子量10daltonの限外フィルタで固液を分離し、溶液中におけるこれらの元素濃度を分析した。実験は室温(25C)のアルゴン雰囲気下で実施した。求められた分配係数は、pHや炭酸イオン濃度に対して単調に減少し、下げ止まりが見られなかった。このことから、実験を行ったpH範囲では負電荷を持つ錯体と負に帯電した鉱物表面との間に作用していたのは、おもに静電的な反発作用であったと考えられる。
桐島 陽; 木村 貴海; 永石 隆二; 杤山 修*
Radiochimica Acta, 92(9-11), p.705 - 710, 2004/12
被引用回数:28 パーセンタイル:84.44(Chemistry, Inorganic & Nuclear)アクチノイドの光誘起による発光現象はこれまでCm(III),Am(III),U(VI)などについて確認され、その特性が研究されてきた。これらの蛍光特性を利用して開発された幾つかの状態分析法は、対象イオンの第一配位圏内の水和数や配位環境の直接評価を可能とし、各元素の溶液化学研究を飛躍的に発展させてきた。一方、4価及び5価アクチノイド溶存種については、ごく一部の錯体種を除けば蛍光は存在しないと考えられてきた。これに対し、著者らは溶液中のUイオンの5電子エネルギーレベルの解析から、このイオンが蛍光を発する可能性を見いだした。本報では、酸性溶液中で調製したUイオンの5電子を基底準位(H)から-遷移の励起準位(S)に励起することにより観測された発光特性について述べる。さらにこの発光を利用したU(IV)の新たな直接分析法の開発についても言及する。
吉田 崇宏; 尾崎 卓郎; 大貫 敏彦; Francis, A. J.*
Radiochimica Acta, 92(9-11), p.749 - 753, 2004/12
被引用回数:14 パーセンタイル:66.01(Chemistry, Inorganic & Nuclear)微生物が分泌するシデロフォアはアクチノイドイオンと安定なキレート錯体を形成し、環境中の核種移行を促進する影響を及ぼす。本研究ではシデロフォアの一種desferrioxamine B(DFO)とFe(III), Eu(III), Pu(IV), Hf(IV)-DFO錯体の好気性細菌による濃集実験を行った。中性pH条件でEu(III)が微生物に濃集する一方で、Fe(III), Pu(IV), Hf(IV)はほとんど濃集しなかった。また、Eu(III)が微生物に濃集する一方でDFOは解離して水溶液中に残っていた。金属イオンの電荷/イオン半径(Z/r)比はEu(III)が2.8である一方でFe(III), Pu(IV), Hf(IV)は4以上であり、正電荷密度の高いイオンがDFOとより安定な錯体を形成し、微生物へ濃集しにくくなると考えられる。しかしながら酸性pH条件では、Z/r比が大きいイオンの中でPu(IV)のみが微生物に濃集する傾向が見られるため、酸化還元反応などが濃集挙動に対して影響を及ぼすと考えられる。
佐藤 治夫
国際会議参加報告:MIGRATION国際会議(MIGRATION'03) : 第9回地中でのアクチニドおよび核分裂生成物の化学および移行挙動に関する国際会議 : 会議報告, 0 Pages, 2003/00
砂岩中の間隙水の熱力学特性を蒸気圧法により測定した。実験では30x50mmの試料を用い、含水比と温度をパラメータとした。含水試料をセルに入れ、セルを恒温水槽に沈め、真空引きした。バルブを閉じて密閉し水蒸気圧を測定した。平衝に達した時点で温度を変え水上気圧を測定した。各温度での測定を終了した時点で試料重量を測定した。これを各含水比に対して行い、間隙水の活量、相対部分モルギブス自由エネルギーg、相対部分モルエンタルピーh、相対部分モルエントロピーsを求めた。25の間隙水の活量は、含水比が約1.5%以下でほぼ1であり、これは間隙水の80%が自由水と見なせることを示す。1.5%以下では、含水比の減少に伴い活量の減少し、gも活量と同じ傾向をし示した。活量とgの含水比依存性と比表面積の結果から、表面から2nm程度の間隙水は影響を受けている可能性が示唆された。発表では、hとsの含水
石寺 孝充; 佐藤 治夫; 宮本 真哉
Migration 2003, PB-4, 145 Pages, 2003/00
TRU廃棄物処分の安全評価において重要なC,Cl,Iについて、NaNO 存在下、高pH条件で実効拡散係数(De)及び見かけの拡散係数(Da)を取得した。その結果、ケイ砂混合率が増加するにつれ、また、NaNO 濃度が増加するにつれ、Deも増大する傾向が見られた。